悼む人
久々に読み応えのあった本です。
高良健吾と石田ゆり子主演の映画化作品ですが、ちょっと見てみたくなりました。
決して楽しくはない、扱うのが死であり、むしろ重い作品です。
なのに読みだしたら続きが気になってしょうがない。
たぶん結末に救いを求めてしまうから。
だったんでしょうけど、結構キツイ内容なので電車で読んでても涙涙・・・。
結局その救いは、私にとっては見つからないまま終わってしまいましたが、読む人のとらえかたによっては何か希望があるような終わり方ではありました。
「その人は、誰に愛されたのでしょうか。誰を愛していたのでしょう。
どんなことをして、人に感謝されたことがあったでしょうか」
これが主人公が悼むときに故人の縁者に聞き出す核となっているわけですが、一人一人の人生に必ずあるものと思われているらしい。
でも考えてみると、今の自分には感謝されたことはきっとなく、愛されたのは親以外にいないのかもなぁと思ってみたり。
だからといって死んでしまった後ですから、たとえ悼んでもらったとしても自分にはわかりません。
むしろ存在自体忘れてしまってほしいなんて思う私は病んでるんでしょうかヽ(;´Д`)ノ
結局残された人たちがどう感じるか。
ってことなんでしょうかね。
最近見たドラマのディアシスターでも石原さとみが役で言ってたけど。
映画も本も作品として、あくまでもフィクションとしてのめりこまない程度に見たり読むのをお勧めします。