溺れるナイフ~もつ者もたない者たちの苦悩と青春
ちらほらと噂を聞いてはいましたが。
ようやく解禁になったようです。
2016年秋ロードショー決定。
菅田くんはもちろんコウちゃん役です。
※映画観てきた感想は一番下にあります。
幼い者たちの激しい感情
出来れば一気読みしたかったけど今となっては昼休みに1巻ずつでよかったなと。
1冊読んだ後ちょっと暗くなってしまうからね。
1巻1巻がどっしり重い。そんな漫画です。
だから実はまだ読み終えてないんだなーこれが。
読む気にならなくて。
けど、映画化解禁したから頑張って続き読むとするか。
物語は小学生の主人公たちから始まります。
小学生て((( ;゚Д゚)))
ま、小学生から始めんといかん理由は後で出てくるんだけど、それにしても絵が小学生に見えない。
映画はどこから始めるか知らないけど暗殺教室で見た通り中学生にも見えんのに小学生はさすがにやらんかなと。
自分が小学生の時はこんなこと考えたりしたかなーって全然覚えてもないんだけど、この主人公たちはすっごく自分ってものを持ってる人たち。
特にヒロインの夏芽は小学生にしてモデルを経て芸能界に足を突っ込もうとするくらいなので激しく自意識過剰。
一方の菅田君演じるコウこと航一朗もその環境や生い立ちからそうなってしまってもおかしくはないといえ小学生にしてすべてを悟ったかのような生き方が痛々しい。
「持つ者」同士たがいに惹かれあうもある事件をきっかけにふたりはなかなか寄り添えない。
とある信仰あつい田舎を舞台に中学生の彼らを描いたのが前半になるんかな。
感情のぶつかり合いが激しくてものすごく読んでて疲れます。
持つ者と持たない者はどっちがいいのか
この主人公たちもそうなんだけど、世の中にはいろんな人がいて一概には分類できないんだけども例えば持つ人と持たない人の2分割にするなら菅田くんは持つ人で自分は持たない人。
芸能人と一般人。
どっちがいいかっていうとそれも自分の生き方感じ方次第なんだけどまあ隣の芝生は青く見えるよね。
時どき垣間見えるその闇に自分は普通でよかったって思えたりもするけどあまりに持たない人生ってのもなんだか寂しい気もする。
そんな世界でひたすら苦悩したり妬まれたり羨まれたりしながらも自分を高めようと努力する人は美しい。まぶしい。
ってことで暗くて激しいながらもそんなキラキラな世界を映画で見れればいいなと思います。
それにしてもまたジャニーズとの共演なのね。
全巻読み終えた感想(ネタばれ含む)
今日やっと読み終わりました。
・・・なんじゃそりゃ?!
って終わり方ダタヨ。
夏芽の謎の芸能界君臨とかカナちゃんかわいそうとか。
大友に至っては占い師の予言てw
コウちゃんだってそう。
あんなにかたくなだったのにいつの間に改心したん?
最後の3巻で話が大きく動くんですが、2人は振り出しに戻ります。
けど小学生の時より少しだけ(ホントに時を重ねただけって感じ)成長したので展開は違った方向へ進みます。
まあ言うなればそこのみにて光り輝くの拓児とおんなじです。
けどカナちゃんという新たな被害者が。
そして犯人は焼身自殺をはかります。
結局コウちゃんはそこに縛られたまんまなわけで。
そこから数十年経過w
しかもピースオブケイクのような具体的描写はなく最後の2コマくらいでテレビニュースでアナウンサーに読み上げられるだけって言う手抜きっぷり。
なんか拍子抜け。
一気読みしたら違った感想なんかなぁ。
連載当時はすごい反響だったらしいけどこんな話のどこが共感呼ぶん・・・
閉塞的な村社会の闇、芸能界の闇が暗に込められてんかな。
カナちゃんについては持たない者が持つものの世界に邪魔しに入ると痛い目みるよっていう教訓ととらえることにする。
っていうか夏芽のヘアメイクとしてずっとつきまとって欲しかったw
そんでコウちゃんとは真珠夫人のようにプラトニック貫いてほしかったな。
あんな努力してなさそうでコウちゃんコウちゃん言うてばっかりでスターダムのしあがりってのに納得いかん。
それにしても菅田くんのコウちゃん見るのつらそうだ。
もうちょっとハッピーエンド寄りにしてくれたら観に行くw
映画の感想(ネタバレ含む)
イオンシネマでドコモの割引使ってようやく観てきました。
漫画同様なんじゃこりゃーな終わり方。
番宣で監督の姿見てイヤ~な予感してたけど・・・これ原作読んでなかったら???な部分多くないか。
予想通りまず中学時代が萌音ちゃんを除いて中学生に見えない。それだとコウがなぜ犯人に勝てなかったかの説得力に欠けるのでもうそこからダメだ。
コウの背景も描いてなかったし。
せっかくの熊野なのに神さん神さんって言葉をいうだけじゃな~~。しかも菅田くんのカミさんって言い方だと意味が変わってくるw
そして海のシーンに頼りすぎ。
追いかけっこもそうだけどなんで繰り返すんだろうね。
しかもオープニングなんて大事な部分だと思うのにタイトルバックをかぶせてくるんで全然見えないという。
あれじゃ2人がどう惹かれあっていったかとか、大友とのことも端折り過ぎで伝わらない。
夏芽がいきなりコウちゃんに勝ちたいって言ってもあれじゃあわからんでしょ。
それでも役者たちは頑張ってたので大友の別れの熱唱シーンは涙してしまったわ~~。しかもジャニなのに結構歌うまいという。
感情移入出来たのココだけ。
重岡大毅くん、声がもっとよければいうことなしなくらい良かった。
最後のコウちゃんとのシーンもホロリとはしたけどあの歌で冷めた。
挿入歌も主題歌もまったく合ってないってどういうこと?!
(と思ったらカメラマン役で出てたのがその主題歌の人だった。
あのカメラマンもなんか違うんだよ~~)
ドロドロドロドロ~~っていうピアノのBGMは良かったのに。
あと、キスシーンは何度かあったんだけど、何回も番宣でやってたのでそれで見なかったバスのシーンが良かったかな。
このMXの番組で湯山玲子さんがキュン死したっていうけど、よく見るとキスシーンとしてはちょっとヘンかなと。
キスというよりホントに舐めただけって感じ。中学生だからを意識したのか?
でもその後ちゃんとみてたら菅田くんののどぼとけが動くんでそこにはドキッとしてしまった。
全体を通して肝心の菅田くんコウちゃんに全然萌えないキュンキュンしない。むしろヒヤヒヤ・・・あの言葉をいいあうシーンなんてなんか見てられないって感じ。
違う意味で見るのがツラかった。
まあ最後の祭りのシーンは頑張ってたからまだ見れたかな。
なんだろう。髪の色とか髪型がアカンのかな。
神々しさで言ったら紫苑のが神々しかったような。
きっと10代の頃にやってたら良かったんじゃないかなと思う。
そういうワケで菅田度で言えばデスノートに軍配。
と思ってたらエンドロールが終わったら安室奈美恵のデスノートの主題歌かかってワロタ。
あれわざとなの?!
とはいえ、サゲ意見ばかりというのも何なので。
分かりにくいっていう事は置いといて、夢か現実かあいまいに次々と人物を描写する最後の祭りのシーンはうまいなぁと思いました。
この監督のほかの作品はもちろん見てないのでそのすごさを知りません。
若いんだなってことくらい。