続・氷点~罪のゆるし

今冬ドラマ化予定の石原さとみちゃん主演、氷点。
どこまで放送されるのかわかりませんが、とりあえず続編までも読み終えました。
前作品でのテーマは原罪
そしてこの続編でのテーマは罪のゆるしとなってます。

人間って勝手なものですべて起こったことを自分中心の観点から判断しますよね。
実はそれっていかに傲慢なことなのか・・・っていうのが最後の結末。
まあこれはキリスト教の教えみたいなんですけどね。

本文の描写の中にもそれが何度か出てくるんです。
他の人のやったことは許せないのに、同じようなことでも自分がやったことなら許せる・・・みたいな。
こういう感情ってけっこう日常茶飯事だと思うんですけど、そういった感情を個人個人が持ってるから世の中ってややこしいんですよね。
こうやって突き詰めていくと、哲学的な話になってしまって頭がこんがらがっちゃうんであまり考えませんけど。

通勤電車で読み終えそうだったのがちょっとだけ残ってしまったので、読んでしまおうと思ってきのうの晩に読み終えてから寝たんですが、そのせいか重苦しい夢を見てしまいました…

最後のほうの流氷の描写は、ちょっと読むだけではわかりにくかったのでドラマの放送が楽しみです。
氷点 (続 上)
氷点 (続 上)
三浦 綾子

あとで読み返してみると、何がなんだかわかりづらかったので以下に簡単なあらすじをまとめてみました。

あらすじ

続編は、自殺を図った陽子が大学生として新しい一歩を踏み出すところから始まります。
(a_migi.gif前編の氷点はこちら
新たに登場するのが、陽子の実の母とその子どもたち(とその父親)。
それから、徹と北原をはさんでの三角関係は、もう一人の女の子を交えての四角関係になります。
読みすすめていくうちに彼女が誰であるか予想はついたんですけども。
このことも、罪のゆるしというテーマを扱うには大きな存在というわけです。
そしてもちろん夏枝と啓三、村井、由香子たち(もちろん辰子や高木も)を抜きにして語られることはないんですが、陽子と比べると対照的というか、暗いというか、けっこう重苦しい展開だったりします。
ま、陽子のほうも前編に比べるとかなり暗いんですけどね。。。
物語の軸としては、陽子の弟にあたる達哉がポイントとなって進んで行きます。
最後の結末へ向けてのストーリーも彼がいなければありえないですから、けっこう重要な役割です。
彼が起こした行動によって、ラスト、陽子はある決断をすることになります。
そう。
陽子は徹、北原のどちらを選ぶことになるのか・・・・?!
陽子にとっての罪のゆるしとは?!

ドラマの感想など

いやぁ~~石原さとみちゃんはさることながら、飯島直子さん、好演でしたね~~~!
あの能面の表情をするシーンはすばらしかったです。
ちょっと物足りなかったのは、最後の流氷のシーンと結末へ向けての事故の場面。
ドラマでは地震になってましたが、原作は違うんですよね。
読んでない人のためにここでは書きませんが、ここが違うと陽子と北原との心の距離感としてちょっとニュアンスが変わっちゃうんじゃないかと思うんですが・・・。
でもこの部分をドラマに組み込むにはさすがに問題があったのかもしれません。
昔のドラマではどうなってたんでしょうねぇ。。。

それにしても、子どもがカップル(北原と陽子)に対して走ってきて激突するっていうようなシーンが3回も・・・。

それってありえないのでは?!
とちょっと気になってしまいました。

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