玉蘭

読書期間:6/11~6/22
6/16に常盤貴子さん主演で放送された、ドラマ化されたこの作品ですが、2000年の小説トリッパーというのに連載されたのが初出だそうです。
で、最近は小説のドラマ化・映画化がけっこう多くて、その原作には帯で宣伝されてたりもするんですが、この本の場合は間に合わなかったのか、部数が少なかったのか帯もなくて、しかも棚に一冊残ってただけだったので危うく見逃すところでしたc_sweat.gif
無事ドラマの放送日に間に合って買うことができました~~d_note.gif

 

 

 

テレビガイド雑誌によると、伯父さん役(幽霊)の長嶋一茂がいたくこの小説にほれ込んで、企画にも参加しているということでしたが、それにしてはドラマのほうはなんだそりゃ?!的な終わり方でしたね~~。
いやもう、圧倒的に時間が足りないんですよ。2時間では。
あのドラマでは、この作品の半分くらいしか伝えられてないんじゃないですかねーーーーー( ̄~ ̄;)

 

 

 

 
伯父さんの恋人役の浪子さん(浅野温子さんは熱演でした)のこと、上海での生活で『壊れてしまった』有子のこと、そしてそんな有子を思ってこちらもまた上海で幽霊に遭遇した行生のこと。
そして何より最後の結末。
どれをとっても中途半端。

 

 

 

 
なんですか?!
あの終わり方は。。。

 

 

 
タイタニック((((;゚Д゚)))?!

 
配役も、おじさん役が長嶋一茂ってのはいいとしても、行生に筒井道隆って。。。
いやイメージには合ってたかもしれませんけど、まだいたんだこの人って。
なんてつい思ってしまいました~~ファンの皆さんごめんなさいase2.gif
一番肝心の(と思っている)有子が壊れゆくシーンの描写。
これはさすがにドラマで放送するってのはヤバイかもですけど、ここが重要な部分でしょーに。
ドラマでは、そのほんの序章に過ぎない萱島(渡辺いっけい、はまり役。。。)との絡みだけで終わってましたね。こっからが本番なのに。
 

 

 
それから穂積。
長谷川朝晴。
昼ドラからよく見るようになりましたね~~!
いっけいさんとともに名脇役ですな。
この人も重要な役割ですよ!

 

 
なのにドラマでは・・・!
わけのわからない暴漢に襲われて大怪我したシーンとか、中国人の奥さんがいた、とか変な設定に変わってしまってました。。。
ドラマの〆として、あってたのは、最後の質伯父さんが死ぬ覚悟をして助けられた女性と添い遂げるってことだけか。

 

 

 

 
原作では、ドラマでもあいまいな感じで、『???』と思ったとおり、現代世界の有子と行生は、読者の想像任せという終わり方になってます。
とにかく、このドラマ見てちょっとでも気になった、感じ入ったって言う方にはぜひともこの原作を読んでもらいたいと思います~~。
ただし、ドラマほどきれいなものでなく、かなりきわどい描写のシーンがあちこちに散りばめられてますのでご注意を。

 

 

 

 

 
ちなみにタイトルにもなっていて幽霊との交錯のキーアイテムでもある玉蘭とは、

木蓮にも似た白い厚めの花弁。すっきりと細長く、優雅な釣り鐘のような形をした可憐な花。花弁は固く閉じられているが、クチナシにそっくりな甘く強い芳香を放つ。

だそうです。
本文より引用。

著者 : 桐野夏生
文藝春秋
発売日 : 2005-06-10

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玉蘭” に対して2件のコメントがあります。

  1. いぶき より:

    「玉蘭」は映像化するのに難しい作品だと、原作者の桐野さんもおっしゃっていました。原作はきわどい描写が多いので映像化するなら映画の方がいいと思いました。テレビでは表現に限界があるのではないのでしょうか。原作を読んでない人にもわかるようにあのような結末になったのでしょう。原作とドラマの「玉蘭」は別物、でも、原作がなかったらあのドラマはできなかった。
    行生役を演じた筒井さんですが、最近、民放ドラマの出演が少ないので久しぶりに観た方も多かったかと思います。でも、昨年のNHKの大河「功名が辻」では天才軍師竹中半兵衛役を演じていましたよ。また、最近公開の映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」にも出ていました。このところ舞台出演が多いようです。2年前の舞台では常盤貴子さ

  2. yai より:

    いぶきさん、コメントありがとうございます。
    原作本へのコメントはめったにないことだったのでうれしいです。
    そうですか~~。
    原作者の方がおっしゃられてるならそうなんでしょうね。
    でも、記事で述べたとおり、長嶋さんがものすごく力を入れた・・・みたいなことが書いてあったので、あまりにも原作との差に???と思わずに入れなかったものですから(;・∀・)
    そういえば、筒井さん功名が辻に出てましたね!
    一時はトレンディドラマに欠かせない存在だったのがなつかしいです。

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