腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
いやぁ~~~。これはヒドイ
最初、書店で見た印象ってけっこう当たるんですねー。
これ、読もうって気にならなかったんですよ。最初。
だって腑抜けですよ。腑抜け。
でも深夜番組で銀幕会議っていう映画の紹介する番組でこれやってたんですね。
サトエリちゃんもゲストで出てて。
その予告を見たらなんかおもしろそうだったんです。
おもしろいっていってもコメディとかじゃなくって、いじめとか漫画とかのシーンがちょっと見てみたいって気にさせるものだったんですよねーー。
見事にハマりましたよ。
(っていっても映画見たわけじゃないんですが)
ま、活字と映像っていう違いがありますけどもね。
ただ内容がちょっとエグイっていうか。
登場人物がとにかくヒドイんです。
誰一人まともじゃないっていうか。
腑抜けってのとはちょっと違う感じ。マトモじゃない。
ここまで(まともじゃない人が)揃うのって珍しいんじゃないでしょうかね。現実的には。
設定はとある村なんですが、村だからって・・・。
サトエリちゃん演じる主人公(だと思うんですが・・・)もね、もうものすっごいんですよ。
自意識過剰で。
でもこれって、違う面から捉えると、超ポジティブってことですよね。
アンナさんのおまめみたいな。
けど、この原作ではその部分がとにかくマイナスマイナスで描かれていて、主人公なのにとってもかわいそうな感じなんです。
感情移入もぜんぜんできなくて。(誰一人たいしてにも)
とにかく早く読み終えたかったです
あ、でもこの作品が悪いとかそういう意味ではなくて、読んでて楽しくなかったというか、後味が悪いっていうことです。
ただ気になったのは、ラストで妹が出て行くときナイフで刺されたと思うんですがアレはなんだったんでしょうか?!
実は刺されてなかったとか??
普通に出て行きましたよね。。。そのまま病院行ったとか?!
これ、映画ではラストどうなるんでしょうか。
ちょっと見てみたい気がします。
作者は劇団の主宰をしている人らしくて自分よりも年下です。。。
なるほどこの作品も演劇ならおもしろいかも?!
こちらは同じ自意識過剰でも超ポジティブで読んでて気持ちがいいです
アンナさんのおまめ 1 (1)
鈴木 由美子