今夜、荒野で生と死について混乱する~あゝ、荒野前編
昨日の菅田虎松で爆笑し、今日はあゝ、荒野前編を見て爆笑。
菅田くんの役ってホント魅力的でオモシロい。
てことで一足お先にあゝ、荒野前編の試写会に行って来ました。
もはやどうやって何に応募したか覚えてなくて、初めて試写会当たってうれしくも不安な気持ちで仕事帰りに中野ZERO大ホールでの上映鑑賞。
思ってたのと全然違う。
もっと暗いのかと思ってたけどそんなことはなくて結構笑い声もおきてました。
面白かった!
役者のせいもあってディスベとちょっとかぶっちゃうようなお話なんだけど、クズはクズでも憎めないクズで愛らしい。
多少数10分置きくらいに入り込むエロいシーンが邪魔だったけどあっという間の2時間半。
菅田くんのお尻拝めます。
あらすじ(ネタバレ有)
少年院から出てきたばかりのシンジ。
床屋で働く吃音に悩むケンジ。
巡り合わせたかのようにユースケのボクシングジムに取り込まれ、プロボクサーを目指す。
一方、自殺者の蔓延する社会に疑問を抱く学生たちは自殺願望者を取り込んで自殺防止の為のフェスを開き公開しようとする。
ボクサーはリング上では例え相手をコロしてしまってもそれがボクシングというものだから仕方がないという。
少年院送りにされた原因となった相手を憎むシンジは先にプロボクサーとなっていたその相手との対戦を心待ちにするように練習や試合に励む。
一方シンジにアニキと慕われ友情を育むバリカン(ケンジ)は育ちの体験から恐怖心に勝てずにいた。
元自衛官だった父親からしごかれて育っていたバリカンはボクシングをきっかけにその父親から離れることを決意。
ひょんなことから自殺防止フェス実行委員?に目を付けられ利用される父親。
自殺行為の心情に近づけたかと思った矢先に委員長?が公開自殺。
シンジと相手との対戦が決まる。
その狂気に周りが目を見張る中、自分を捨てた母親との再会。
更正してちゃんと愛し合いたいと向き合う恋人。
そしてバリカンと父親。
シンジとバリカンはそれらにどう決着を着けるのか。
感想と解釈など
こりゃまたストレートに来ましたね。
生と死。
どこへ向かえばこの感情を実感できるのか。
ディスベでも感じたんだけど、生きてることを実感するように死に向かうっていう生き方。
こんな生き方はできそうもない自分はやっぱり幸せなんだろうか。
あの城とテーマがかぶってるのにこうも表現というのはいろんなやり方あるんだなと、たまにはこういう激しいのも刺激になっていいかも。
原作についてなど
作者の寺山修司さんはボクシングと競馬に詳しい人だったらしい。
あしたのジョーの主題歌の作詞されてるそうです。
唯一の長編小説らしい。
今頑張って読んでます。
なので映画も前後編合わせて5時間。
だけどすぐに引き込まれてあっという間だったのでぜひ観に行ってみて下さい。