対岸の彼女～女の友情とは？！

対岸の彼女
角田光代
コミック版も出てます↓

対岸の彼女
角田光代

いやぁ～～うちはWOW WOWって契約してないんで見れなかったんですが、財前直見さんの葵と夏川結衣さんの小夜子のドラマ見たかったなぁ～～o(TヘTo)
っていうくらいすばらしく共感できるお話でした。
っていうか葵に財前直見さんてはまり役すぎる～～～！！

何がすばらしいって言うと、もうこの本の帯に角田光代さんが書かれている通り。
以下対岸の彼女帯より、角田光代さんの言葉を引用します。

おとなになったら、友達をつくるのはとたんにむずかしくなる。働いている女が、子どもを育てている女となかよくなったり、家事に追われている女が、未だ恋愛をしている女の悩みを聞いたりするのはむずかしい。高校生のころはかんたんだった。いっしょに学校を出て、甘いものを食べて、いつかわからない将来の話をしているだけで満たされた。けれど私は思うのだ。あのころのような、全身で信じられる女友達を必要なのは、大人になった今なのに、と。

これがテーマのお話で、ストーリーはママ友を探して公園をめぐる既婚者の小夜子の現在と独身だけど会社を経営し女性起業家として講演会にもでているような葵の過去を２本の軸として語られていきます。
ま、つまりは女の友情ってのがテーマなわけなんですけど、これが見事に描写されてます。
まるで自分の過去を見てきたかのような高校生時代の描写。

私も小夜子と同じで、今になってようやくわかるようになってきたけど当時(中学～高校生時代)はそんな風には思えないんだってこと。
それは一緒にいて楽しくもないのにつるむってこととか、かといって一人でいると暗いとか問題児扱いされてしまうってこと。

まぁ実際の私の高校生時代は友達には恵まれて一緒につるんでて楽しくないってことはなかったんですけど。
どちらかというと中学生時代に感じたかな。
クラスが一つしかなかったんで、限界もあったんですけど。。。

だけどそんな仲のよかった楽しかった高校生時代の友達も、大学→社会人と進むに連れて消えてしまいましたねぇ。。。ヽ( ´ー`)ノフッ
小夜子のように、電話をかけて『まだ友達できないの?』なんていう言われ方こそされなかったものの、
“おばあちゃんになっても仲良しでいようね！”
って毎日のように手紙とか電話とかやりとりしてたコが、それぞれ大学生になって、はじめてくれたハガキが、
「私は今○○国に留学しています。△△を勉強しにホームステイです。なんたらかんたら。。。」
だったのに、激しく失望したのを覚えてます(|| ﾟДﾟ)
それっきり音沙汰ありません。

もう一つの悲しいエピソードは、高３の終わり頃に仲良くなって魂が近いとすっごく信じあっていた友達。
彼女の親が宝塚の関係者かなんだったかで、勝手にチケットを申し込まれました。
（違う人を疑ってたけど今になってそうだと思う)
それはウチに宝塚からチケットのお金を払ってくれと電話がかかってきたからわかったんだけど、実際には申し込んだりしてなかったんで断ったんですよね。
で、その直前頃からその仲良かった友達からの手紙で宝塚のチケット買ってくれないかって言われてたのを思い出して。。。。

その後はそのコの家に電話してもでてもらえないし、手紙出しても返事こないしでそれっきり。
そのコが仲良かった他の共通の友人に聞いても教えてもらいないほどの怒りぶり。
(コノ話を旦那にすると、その人もう死んでるんちゃう？って言われましたヾ(- -;)）
しょせん女の友情ってそんなもんなんでしょうか｡ヽ(´Д`；)ﾉ

ほろ苦い青春の思い出の一ページです。
その後大学に進んだ私には新しく友達ができ、また新しいページをめくっていったんですが・・・。
結婚して、引っ越して･･･なんやかやってしているうちにやっぱり疎遠になってしまっているのでした。
チャンチャン

あ、だからといってもう友達じゃないと言ってる訳ではないですよ。念のため。
ただ、以前のように一緒にお買い物行ったり、飲みに行ったりってのがなくなっただけで・・・。
だけど小夜子や葵のように、大人になってからは友達つくるのってけっこう大変で。。。

特に我が家は引越しが多いのでそのたびにイチからやり直しになったりするんで、せっかくできた友達もまた|////|　( 　)ﾉ　|////| ｳｨｰﾝ(自動ﾄﾞｱ
の繰り返しだったりします。
そうするとだんだん勝手に自分で壁つくっちゃうんですよね～～。
なんて、今仲良くしてくださってる皆さん、どうかこんな私を見捨てないで～～～～！！

あ、そうそう。
今になってときどき思うんですが、その宝塚のチケット見に行くかどうかは別として買ってあげてたら今も友情は続いてたのかな～～とふと思ったりしてます。
むしろそっちの方が友情だったのかな～と。。。。o(￣ー￣;)ゞ
実を言うと彼女は大学にあがってからも社会人になってからも続いていた数少ない友達の一人でした。。。
大学にあがっても続いた友達はもう一人いるんですが、そのエピソードはまたいつか。

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