魂萌え!

読書期間:2/3~2/9
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すっごく真実味のあるお話だった~~~ヽ(´Д`;)ノ


読みやすくて結構話の展開が気になる構成だったので、これもすっと読めちゃいました。
映画化、(付属のミニ冊子によるとテレビドラマ化もするらしい?!)ってのも納得です。


これを読むきっかけになったのは、テレビCMでやってたこの魂萌え!の映画のワンシーン。
お話は風吹ジュン演じる主人公敏子の夫がなくなるシーンから始まります。
CMではその愛人だった三田佳子演じる昭子が現れて波乱の予感・・・って感じでした。
なのでてっきり、この愛人を交えたドロドロのお話かと思ってたんですが・・・。


実はタイトルを理解するとそれには簡単に気づけたんでしょう。
その愛人との一幕をも含めた夫の死後に起こる数々の試練を乗り越えていく老人ともまだ呼べない、主婦が奮闘しいまさらながら成長していくっていう爽快なお話でした。


ちょっと前に『いい女』ってのも似たようなテーマで読んだんですが、こちらはもっと年齢が上がりました。
還暦前です。ハイ。


それもなぜすんなり感情移入できたかっていうと、実はちょうど自分の母親世代なんですよね。
だから中に出てくる娘とか息子とかが同世代っていうわけ。
でもどちらかというと、その子どもたちよりも主人公である母親のほうを応援してしまいたくなるんですよね。
他人事とは(って言うか作り話なんですけども・・・)いえ、世間知らずなこういう親たちって自分の親も含めてけっこういると思うんです。
だから世間では悲痛な詐欺事件が一向に減らないわけで・・・。


そう。
ストーリーの中に何度も出てくるのが、敏子のお人好し加減さをアピールするかのような場面。


その1、自分のものにできる夫の残した財産を子どもたちにあげようとする。
その2、プチ家出した先のカプセルホテルで老人のお話を聞いてその聞き代としてお金を払う。しかも2度も。
その3、その老人が倒れてしまい、その入院先で保証金のようなものを立て替えそうになる。
その4、老人の甥である人がフロント係をしていたカプセルホテルで突然失踪した甥の代わりに働く青年に押し付けられて店番をする。
その5、息子の嫁である元ヤンの由佳里に100万円も援助する。(最初は20万だったのに。しかもそっちは断ったのに。)
その6、喫茶店で相席になったというだけの関係の人と電話番号を交換し、まだよく相手をわかってもいない段階から自分の経験談をペラペラと語ってしまう。(相手は雑誌のライターさん)


などなど・・・。
細かなところはもっと他にも露出していたかな。
特に気になったところはざっとこんなところです。
すっごくハラハラしながら読んでました。
どうなるのか先を読み急ぎながら。


まぁ結果的には、万事うまくいって終わるという感じでしたが(小説だからしょうがない)これがホントだったら泣き寝入りで痛い目にあってても仕方ないっていう状況になってたかも。


特に大金が絡むシーンでは、読みながら心の中で「あっ!敏子ちゃんその決断はダメだよぅ!!」ってツッコミを入れてる自分がいました。
我が恥じながら、ウチにだってそういう笑えない詐欺っぽい事件にひっかかったお話があったりするんですよね。経験上。
といっても自分というよりうちは夫のほうが。


自分はいつからそうなったのか、ものすごく慎重派で疑り深くなっててちょっとやそっとのおいしいオハナシにはのりませんからヽ(´ー`)ノ
恥さらしついでに書いてみると、それは無職の夫が共同経営を誘われて出資したウン百万円を結局その事業がとりやめになってもお金を返してもらえなかったことだとか、ブログを本にしたいといって出版社のセミナーに行き、これまた数百万の大金を積んでなら出版させてあげてもいいというようなオハナシに乗り気だったことだとか。まあいろいろです。


こんな胡散臭い話だったら何も私でなくてもきっとほとんどの人があやしいと思って断るようなコトですよね。
しかも私は実際にはそんな話にはのるなと大きな声で言ってやったのに、です。
(この小説の中にも敏子の断りもなく500万ほど持ち出していたり、ゴルフ会員権をこっそり買っていたりしていたことが発覚しています。)


後者のほうは結局、ブログの持ち主である私自身(このブログではない)が強く断ったので(というよりそんなお金の余裕はもちろんなかった)騙されずにすんだのですが、実は最近になってこの出版社は同じような手口で何人もの人を騙しているというようなことが発覚 ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
(どこの出版社か知りたい人はこちらのJanJanの記事をどうぞ。)


前者のほうは、そのお金が戻ってきてれば今もっといい家に住んでたと思います・・・・orz


で、話を元に戻すと、そういうお人よしの敏子ならではの展開が待ってるんですね~。
ダンナの友達であった人たちとの交流や敏子の学生時代からの友人とのてんやわんやなど、子どもたちと財産をめぐる争いを交えながら面白おかしく描かれてます。


中にはこの年でそんなことを・・・!!((((;゚Д゚)))


って言うシーンもあったり、同じ年頃の子どもたちは、え、そんなに冷たいの?!
って言うシーンもあったりします。


これだけ読むと、ますます子どもいらないって思っちゃいます。
ま、時代が違うんですけどね。


最後、あっけない感じで終わっちゃうんですが、そこには最初読んでた印象とはまったく違った敏子が描かれていて、たしか1年くらいの年月が流れたんだと思うんですけど、敏子の成長ぶりがものすごく爽快でした。


その6で書いたエピソードなんて予想通りの展開で、でも敏子の心境がものすごく前向きなものだったのでちょっと意外で意表をつかれたオチとして仕上がってました(=’m’)
まぁ、わざわざ映画を見に行ったりはしませんが、ドラマ化するならチラッと見てみてもいいかなと思います。


魂萌え!〈上〉
魂萌え!〈上〉
桐野 夏生

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