いのるいきるいきろいきていきぬいて~タロウのバカ

一番近くのテアトル系映画館が立川で1日1回しか上映がないっていう。
けど頑張って観に行ってきました。

ああこれはもうひとつのディストラクションベイビーズ?

アルキメデスのような清々しさもなければ共喰いやそこのみ~みたいな一縷の救いもなく連休中に観るようなものではない…

以下ネタバレ含みます。
知りたくない人はお気を付けくださいませ。

あらすじ

エージ(菅田くん)とスギオ(太賀)、タロウ(YOSHI)はいつもつるんで遊んでいた。
ある日、エージの知り合いでもある半グレ吉岡を襲う計画を立てて実行した。

仕返しに殺されるかもと恐れながらもその時に手に入れた吉岡の銃をおもちゃのように扱う3人は危うい遊びを繰り返していた。

エージはケガで推薦で入った柔道部から見放され同じ柔道部の兄からも見放され、スギオはピアノの演奏に惚れたヨーコのウリに悩み、タロウは学校にも行ってない、字も平仮名しか読めない言葉も意味がよく分からないまま本能のままに生きていた。

それぞれが苦悩しながらも暴力的ではあるが前に進もうともがくさなかにある日タロウが反撃に来た吉岡を銃で撃ってしまう。

このままではいけないといったんは自衛隊に入るとグループを抜けようとするスギオ。
兄にも見放されたエージは暴力でうっ憤を晴らそうとして高校を退学になる。
タロウはたまに帰ってきていた母親を責めて思わず銃を向ける。

そんな3人が最後に集まり行き着くところは…

映画の感想など

ハッキリ言って菅田くん演じるエージはディスベと同様の結末です。(死んじゃう)
けどディスベとは違って主役こそタロウですけど実質的に話を引っ張ってるのはエージです。
ナレーションみたくエージの心情を話してるのも菅田くんでしたし吉岡とのつながりもエージ、3人のリーダーみたいな感じでした。

(ただ菅田くんが柔道っていうのだけ違和感…)

冒頭のシーンだけちょっとよくわからなかったんですが(國村さんは誰だったのとか)兄貴と吉岡が同級生っぽかった。

で2時間の映画の中で5人は死んでます(シーンとしてはなかった話を入れたらもっとかも)
暴力シーンも結構あったし見てられなくて目をそむけたくなる場面も何度か。
まあ、エージに関してはなんでそうなったかはわかりやすくてむしろタロウとスギオはよくわからん。

タロウはパンフとか見ると戸籍もなくてみたいな説明があるんですけど、映画の中ではヨシナリだったかなんだったか母親から呼ばれてる名前があるって言ってたんですよね。
で学校には入れてもらえなかったけど家はちゃんとあって(テレビとか冷蔵庫とかもちゃんとあったし割と小奇麗な部屋だったような)漫画を読みたいからひらがなは自分で覚えたと言ってます。

いつも遊んでいる河川敷に幼なじみっぽい小さなカップルがいるんですがそのふたりを見て何かを学んでる(スキっていう気持ちとか)って感じでした。

銃さえ手に入れなければエージたちとつるまなければ、あるいは勉強するということを覚えてその環境から抜け出すこともできたかもしれないのかなと。

スギオに関してはカワイソすぎて泣きそうになった。
自分の意思は自分でつらぬかなきゃ。
なのに、そっちに行っちゃうか…と。

(まあツッコミどころも結構あります。
銃なんてそう簡単に扱えないだろうとか。そのくせバイクはよう扱わんのかいとか。
扱えたとしてもそんな簡単に人を撃って命中しないだろうとか。)

一緒にいる相手によって自分てあっちにもそっちにも行けちゃうもんなんだろうなと。
今NHK土曜夜にやってるサギデカっていうドラマがあってその中に出てくる似たような生い立ちの子は詐欺にはしっちゃう。けどなんだかたくましくてやっぱりエネルギーはこういう風に使わなきゃって思えちゃうんですよね。ま、詐欺はイカンけども。

改めて学校にも行けて戸籍ももちろんちゃんとあって、そこそこ知恵もあり、食うに困らない生活を送れていることに感謝。

一番の衝撃はこの監督が大森南朋のアニキだったってこと。
そのつながりかで出てきた大駱駝艦の集団は衝撃…あれはいったいなんだったの。
そこで一番”飛びました”w

 

 

天国が手の届くところに見える
白い鳩の翼が私を子ども時代へと連れて行ってくれる
夢じゃない
全ては現実だ
飛ぶのだ
体を脇に置いて飛ぶのだ

マフムード・ダルウィーシュの詩の一節より

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