経理事務をするにあたって必要なのが簿記の知識です。
3級でも十分ですが、2級あると就職に有利です。

お役立ち度 経理の求人はけっこう多いです。
習得度 問題の数をこなせば、仕組みがわかってくる。

どうやって選んだのか

私の場合は、就職が先でした。
特に経理でというわけではなく、10人程度の小さな会社だったのでありとあらゆる雑用を含めた仕事をこなさないといけなかったんです。
ただ、直属の上司が経理部長だったので必然的に経理補佐が主な仕事になり、会社もちで学校に通わせてもらえることになりました。(ラッキー!)

まったくの初めてだったので、3級からはじめました。
もちろん2級までとる予定だったので、連続して受講できるところを探しました。
会社帰りに通えるところで選んだ簿記の専門学校でした。
授業は週2回で約半年ほど。
3級は20人くらいだったのに対し、2級になると100人くらいの大教室になったのでビックリしました。

簿記だと通信教育というのもありますが、できたら通学の方がいいと思います。
その場でわからなければすぐに聞いて疑問を解かないと先に進めないので。

試験を受けない(そんな人いるのだろうか。)、3級でもいい、って言う人は通信でもいいのかな?と思います。

簿記には種類があって、「日商」とか「全商」とかありますが、一般的に日商(日本商工会議所主催)簿記がメジャーだと思います。

どんな内容か

これまたオリジナルのテキストで解説のあと説例を解いていくというパターンの授業でした。
2級は模試のような形で問題を解いていく授業が多かったです。
復習しないとついていけないような問題もあったりしました。

3級は商業簿記、2級はさらに工業簿記というのが加わります。
講師が何人かいて、たしか曜日別だったかで変わるのでそれぞれの講師の方の教え方が微妙に違うので混乱することもあったりして・・・。

目標は試験に合格することなので、解き方を理解すればいいのですが、やってることが何なのか、実務を実際にやっていないとイマイチわからないのでそう簡単に頭に入ってこないんですよね・・。

だからやっぱりこれも、試験対策の授業で死ぬほどやるんですが、できるだけたくさんの問題を解いていくことが何よりの試験勉強になるんでしょうね。
そりゃあもうひたすら、2時間の授業だったかな?ずーーーっと解いていた記憶があります。

私にとっては工業簿記のほうがわかりにくかったので、たいへんでした。
試験の問題数は決まっているのでヤマをかけていたような気がします。
できる問題が出てよかったなぁと。

試験について

学校に所属していると、試験の申し込みは団体申し込みという形で学校が受け付けてくれます。
試験も学校で受けれたらよかったんですが、それはできなかったみたいで近くの会場が振り分けられます。2級・3級と同日1日で受験できます。

私の場合は、確かどこかの商業高校だったかな?が試験会場でした。
が、駅からの道がわからず、しかもけっこう距離があったので遅刻ギリギリ、あわててかけこんでさらにトイレをすませて席についたのを覚えてます。

3級は理解できてさえいれば簡単でした。
早くできた人は退出できるのですが、みんなどんどん退出していってました。
私は最後までねばって見直していたなぁ・・・。(性分)

2級は、実務形式の計算の問題がほとんどだったと思います。
電卓の音が教室中に響き渡っていた異様な空間でした。

電卓といえば、おすすめは12桁の表示が出るやつです。
実務経験の長い人は、すっごい早打ちなんですよね。
よけいなお世話かもしれませんが、そんなに早くたたけるのに、試験受けるの?って感じです。

しかし、気をつけないと連動しているところもあるのでひとつ間違えるとそれに関連するところが全滅になったりします。
簿記のおもしろいところは、借方と貸方(表の右左のこと)でぴったりと数字が合うことです。もし貸方と借方の数字が違ってれば間違ってるということになります。
なので時間の余裕ができる人は確かめる方法があるといえばあるかな・・。
というより、最後の最後で一番下の借方貸方がぴったり合わなければどこかが間違ってるって言うわけです。これが一番いやなパターンです。時間が決まってるのにイチからやり直しはキツイ・・・。

このときも途中退室してた人が何名か・・。すっごく早かった人もいたのですが、できたから出て行ったのかどうかは不明。
でもこの制度ってけっこうプレッシャーだったりします。気が散ったりもするし。
じっくり確実に解いていきたい派の私としては、個室を希望します。(そんなのあるわけない!!)

合格発表は、電話して聞かないといけなかったんです。
もうドッキドキです。
合格したのでよかったんですけどね。

それから、合格したら証書がもらえるんですが、これまたわっかりにくい場所へ自分で取りに行かないといけなかったんです。
が、夕方くらいまでしかやっていなく、仕事していた私には無理でした。
仕方なく父に頼んで行ってもらったんですが(ありがとう、父!)、ここまで学校がやってくれるとありがたいんですがね。
それは無理なんでしょうか。

日本商工会議所が主催なのでその辺が難しいのかもしれません。

授業(試験)が終わればそれでおしまい!
って言う姿勢の学校がいやだ・・・。

まとめ

私が受講したのは会社からだったので一人ではなくほかに一緒に受講した人がいました。
でも、情報交換するには友達もいいかもしれませんが、合格・不合格の世界なのであまり深くかかわると大変かもしれません。
それよりも先生と仲良くなっていろいろ問題の解き方とか教えてもらった方がトクです。

そのときも、私だけ合格だったので気まずかったです。
まあ、その人ははなっからわからんわからん、受からんって言ってたので予想はしてたんですがね。

試験がせまった最後のほうの授業では教室は100%埋まってしまうような状態でした。
ちょっとでも遅刻しようものなら席がなくってすきまに割り込まなくてはいけなかったです。

で、そのぎゅうぎゅうな教室でみんながみんなひたすら問題を解いてるんですからすごかったです。

こんな感じでよかったらどうぞ受講されてみてください。

1999.受講
2004.8.27 記

資格の学校TAC<簿記検定>